グアム射撃レポート2004

1日目
怪しげな店
CODE1
2日目
ガンレンタル
M627PC
アナコンダ
50AE
オートマグ3
リベンジ
総括

唐突では有りますが去る5/19より友人のアミ−ゴ氏と2人で3泊4日のグアム旅行に行って来ました。

目的は勿論、マリンスポーツや観光など・・・では無くリアルガン・シューティング、エアーガンでは無く実銃射撃が目的です。

初めての海外旅行の目的が射撃で、しかも予算・日程の都合上、ほとんど観光の類いは無しと言うところが変と言うか、らしいと言うか・・・(笑)。

 

◎射撃レポート1日目

格安チケットの為、グアムに着いたのが19日の深夜2時となり、ホテルに着いたのは3時過ぎでした。

10時くらいまで仮眠をとって、いよいよグアム一日目です。

ホテル隣接の本場のマクドナルドでブレックファーストメニューを食べ、一息ついてからまずは肩ならしに観光客相手の室内射撃場へと・・・、ホテルの多いタモン地区には数多くの室内射撃場が有って、一部はネットでも情報が得られました。

中でも幻とも言えるS&W M29 10-5/8インチAF仕様が撃てると言うウェスタン・フロンティア・ビレッジへ行ったのですが、店内にはその名の通りウェスタン系のみやげ物が沢山有りましたが事前情報どおりにS&Wグッズも多数有りました。

さっそくカウンターにて申し込みをしました、色々とパックコースが有りますが私は38口径・44口径・45ACPのセットを9ミリ・38口径・44口径に変更してもらい各12発づつにしてもらいました。

使用銃はもちろんM29AF(事前にメールで頼んでおいた)とM586にM59とS&Wずくしです・・・(笑)。

まず他の観光客と共に数分のレクチャーを受けてからスタートです、最初はM586を38スペシャルで(と言っても素人向けの弱装弾ですが)12発撃ちます、しかしコチラも実銃初体験、レクチャー通りに左親指でシングルコックしてトリガーを引くと未体験の衝撃と轟音・・・、最初はビビりましたが段々慣れて15m先のターゲットにドンドン当たる感覚に感動を覚えました。

続いていつの間にか旅の第一目的に剃り変わったM29AF(喜)、ほんとは銃に頬ずりしたいくらい(笑)だったのですが安全の為にガンはレンジにワイヤーで繋がれていて自由には触れませんでした(射撃後に特別に触らせて貰いましたが)、ともかく弱装弾では有りましたが38口径より強いリコイルと轟音に感激も倍増、命中精度も観光客相手に酷使されてきたとは思えなく8点サークルより外れませんでした、さすがメタリックシルエット競技用に開発されたガンです(GUN誌83年7月号参照)。

感動のさなか最後にM59でオート初体験でしたが・・・、これが当たらないんです。サイトがズレているのか、単に下手なのか右下の6・7点圏に集弾・・・、着弾修正でなんとか9点圏にも入りました難しかったです。

結局計36発撃って282点(Xは15点)でした300点以上は店に写真と記録が残るらしいのでオート三昧コースのアミ−ゴ氏共々悔しがってました(時間が有ればまた来ようと二人で決意)。

採点後にM29の写真を撮らせて貰ったり店内のS&Wグッズを物色してますと中古のS&W純正のプラ製ガンケースが5ドルだったので比較的程度の良さそうなのを1個購入して来ました、そしてリベンジを誓い店を出ました。

次によったところは下調べ無しの怪しげな店・・・、店員もガンの知識は無いようでスタームルガ−をワルサーと言い、USPをベレッタ・スペシャルと言ってました・・・。

普通ならサッサと出るのですがアミ−ゴ氏が面白いガンを2つ発見、キャリコM950のカービンタイプとサンダ−ファイブ・・・、410口径のショットシェルが撃てるリボルバー型ハンドガンです(GUN誌96年11月号参照)。

サンダーファイブのほうは44スペシャルでしか撃てないとのこと(資料だと45LCなのだが・・・)で止め、M950を2人で20発づつ撃ッてきました。しかしコレがストックが短い上リアサイトが後ろ過ぎでピントが合わずに狙えない、当たらない・・・、アミ−ゴ氏はフロントサイトだけ見て器用に当てていました(さすが)。

そして射撃後、キャリコとサンダ−の写真を撮ってさっさと引き上げました。

そして次はグアムでは数少ないガン&ポリス用品店の「CODE1」へ、バスとタクシーを乗り継ぎ到着。

店内を物色、サファリやビアンキ等のベルトにちょっと惹かれましたが値段が45ドルと微妙だったので止め、結局アミ−ゴ氏がウエストバックタイプのコンシールドホルスターを買っただけで店を出ました。

バス停の有るホームセンターまで歩き景色を堪能(ちょっと観光気分)、ホームセンターで菓子と飲み物に水(必需品)を購入してホテルに一時帰還、サウナ状態の部屋で小休止した頃にはもう夕方でした、ベランダから見える青い海に魅せられコンビニに夕飯の買い出しがてら海岸を散歩しようと誘うが浜辺を一緒に歩いてる相手が野郎と言う事実に気がつき一挙に空しく感じてしまいました・・・(笑)。

その後も結局、時間が有ったので巡回バスに乗りアウトレットモールに行きました。みやげを物色するつもりがブランド品ばかりでお互い場違いな所と確認、フードモールにて夕飯を済まして帰還、途中セブンイレブンにて明日の朝飯用のサンドイッチ買って帰りホテルにて本日の成果を検討した後、明日に備え早めに寝ました。

 

◎射撃レポート2日目

朝9時に起床、本日はこの旅の一番の目的(だったハズ)の屋外レンジでの射撃です。

今日は同行のアミ−ゴ氏の他に家族旅行で来たT隊長一家と合流の予定、10時にホテルに迎えが来るハズだったのだが少々遅れてきました(土地柄か結構アバウト)。

車内にはT隊長一行も既に乗っており一路射撃場へ・・・、とその前に事務所に向かい弾の購入やガン選びなど手続きを行いましたが、残念な事にメインに撃とうと思っていたM629が故障中との事、前日にM29を撃っていなかったら旅の目的自体に意味が無かった事だろう・・・とチョット考えてしまいました。

予定を変更して44マグはアナコンダで1セット(40発)にし357マグを2セット(100発)としM27PC(8ショット)とスタームルガ−GP100をレンタル、他にデザートイーグル(50AE)、オートマグ3(30カービン)をレンタルしました、9mmもシグマで少々撃つ予定だったのですが他の2人と弾を分け合って撃つように決めていたので私自身はレンタルしませんでした。

他の2人は9mmを中心に45ACP・40S&Wなど色々な弾を購入していてG17・M92TE・ガバ等のメジャーからSAAやP38などコアなガンまで沢山レンタルしていて弾代でも私の2〜3倍は出してました、こっちはマグナム系が中心だから数が少なくても身体への負担は大きいのかも知れないけど・・・2人の、あの量はチョット・・・(汗)。

 

そしていよいよ射撃場へ向かいます、途中スーパーに昼飯と的を買いに寄りましたが24本で5ドルなんてコーラが有り2ケース買って来ました(的用に)。

街道を進む事20分、山道に入り暫く進むと山肌をコの字型に削ったレンジが見えました。

奥行きは100mくらいはありレンジハウスは屋根も有りイスやテーブルも常設していて、シューティングボックスもそれぞれ透明なポリカ板のようなモノで仕切ってあり、仲々充実した設備でした。

いよいよ射撃に入るのですが3人共経験度の高い(エアガンの)マッチシューターで有ると射撃場のメンバーからの紹介や事前の打ち合わせなども有りガンコントロールやマナーについては不安は無いと判断してくれて、少々の注意程度だけで自由に撃たせて貰えました(通常の一見さんではこうは行かないらしいです、特に玄人ぶってるのが一番危ないらしいから)。

他の2人も各々レポートを自前のHPに載せるらしいので2人の事は殆ど省略させて貰います(とても書ききれないしリボルバーでは無いので)。

 

まず私はS&W M627PCから始めましたM627PCはアームズ誌(97年4月号参照)でも紹介されてますがパフォーマンスセンター製でNフレームのM627をベースに357マグを8発装弾出来るようにしたマッチカスタムです。

余談ですが私は以前コレ用のスピードローダ−を手に入れ永くお蔵入りにしてました、今回M627PCが撃てると聞き持ち帰りが出来ないかも知れないリスクを承知で持って行き使ってきました(べつにスピードリロードをしたと言う訳では無いですよ)。

話がそれましたが実射の話に戻ります、まずはシングルアクションで撃ちましたが昨日のM29以上のリコイルと轟音に驚きました、書くのが遅れましたがココの射撃場では弾薬は全てファクトリーアモで特別なモノを除いて殆どがウィンチェスタ−製でした。

しかし昨日と違いなかなか中心に当たらないんですよ距離は同じくらいなのに・・・、同行のインストラクターに言わせるとトリガーを引く時にマズルが下がってるとの事、音とリコイルにビビって無意識に強く引いてしまっているらしいです。

まあ当然の事ですよね、マッチシューターと言ってもエアガンのリボルバーはリコイルは皆無、同じエアガンシューターでもブローバックのリコイルに慣れてるオート使い以上にリコイルには過敏に反応してしまう、それがマグナムクラスならビビり度も急上昇ですわ。

しかしインストラターの指示で握り方を変えてみると少しづつ中心に近くなってきたのですが、これが偶然か長年のシューティング経験から独自に身に付けたグリップ方法に酷似していました。

と言うのもリボルバーでのスピードシュートはダブルアクションが常識です、古参のリボ使いは2段引きと言うテクニックを使う人が多いのですが(トリガーを一度シリンダーが止まるまで引いてから更に引き切ると言う高等テクニック)、私は違いガンのトリガーストロークを短く改造してガク引き気味に引く方法を採ってます、これはダブルタップ等の連射には向く反面、集弾性が悪くなる致命的なモノでした。

それをカバーする為に身に付けたのが右手は力を入れず添えるだけで左手で右手ごと強く握り込みグリップをホールドして右手の人さし指と親指だけで物を掴むようにトリガーを引くと言うグリップ方法です、若干の違いは左手の位置が少し低いとの事、これはリコイルの無いエアガンと実銃との差と言うことですね、実に驚きました。

 

話を戻してリコイルに少し慣れたところでダブルアクションにチャレンジしました、昨日の屋内射撃場ではシングルでしか撃たせて貰えなかったので少々不安だったのですがS&W特有の滑らかなトリガーフィーリングは感動的でした、ただレットオフの感覚は慣れないと分かりずらかったので2段引きは難しかったです、しかし同じ357でレンタルしたGP100のほうがメリハリが有って2段引きが仕易かったのは以外でしたトリガーフィーリングがコクサイのガスガンをチューニングしたモノに似た感じですね。

 

続いて44マグをアナコンダで撃ちます。

357以上のリコイルを覚悟してましたが、さすが44マグナム・・・リコイルは凄く最初は反動で一歩後退するほどでしたが肩が逝かれると言う感じは無かったです、ただ親指の付け根が痛くなるので一度に6発以上は撃てませんでした。しかしリコイルに反して命中精度は最高だったのは以外、初見で6発とも9点圏に入っていたのには本人は元よりインストラクターを含め全員が驚いていました・・・。

他の2人も試し撃ちしてましたが2〜3発で止めてました・・・、当てるどころの話では無い様です。

余程相性が良かったのかも知れないしアナコンダの認識を変えなければ成らないと思い始めましたが・・・ダブルアクションは最悪でした・・・。

このガンだけかも知れないのですがゆっくり引くと不発となってしまい、これは暴発の可能性が有り非常に危険なのでターゲット方向にガンを向けたまま暫くフリーズしてからトリガーを戻さずハンマーコックしてシングルで撃ち直ししました(一気に引けば弾は出ますが当たらない)。

結論、アナコンダはシングルなら当たると認識を変更しました。

休憩しながら44と357を交互に撃っていたら50AEを撃とうと声が掛かりました。

 

いよいよデザートイーグル50AEの出番です、一応マグナムばかり撃ってる私を一番手にと指名がかかりました(他の2人は9mmや45ACPなどばかりだから私に撃たせて様子見したかったようです)、マガジンに5発だけ詰めて装填し、重くて長いスライドを思いっきり引いて放します、44マグでも撃てたんだからと警戒が薄かったせいも有りますが初弾発射直後に腕は垂直に近いくらいに上がり足は2・3歩後退していました・・・(汗)、慌てたインストラクターより注意が入り、それから2発目を撃ちます・・・、慢心は消し飛んでいましたが、それでも腕は上がり1歩は後退していました・・・、重心を前にとアドバイスされましたが両足を揃えるウィ−バースタンスでは難しい注文でした。

5発撃って交代しましたが2人目は2発しか装弾しませんでした・・・、この模様はビデオでも撮影していましたが2人目は4・5歩後退してビデオのフレームから外れてしまってました。

3人目も2発しか装填してませんでしたが撃つ前は喜々としていたのがビデオに残っています、自分は注意すれば前の2人のようにはならないと思ったのでしょう・・・、しかしビデオのフレームからは辛うじてハズれなかったものの意に反してガンは踊るように跳ね上がってました、3人目もギブアップのよう・・・、20発(1発600円くらい)買って来た50AEのほとんどは私が撃つ事に決まった瞬間でした・・・。

しかし慣れとは恐ろしいモノで、ラスト近くには弾痕を付けたプレートをみやげにしようと思い持参した20cm径のパイ皿に15mの距離でも数発は当てられたし、死ぬ気でヤッた2連射も一歩後退しながらも成功(笑)。

 

更にオートマグ3も撃ちました(撃ってる事の画像を撮り忘れました)。

オートマグ3はマルイでコッキングガンが出ているので国内でも知っている人は多いと思いますが実銃ではかなりレアな部類に入ると思います。エアガンに比べスライドは細く長い印象を受けました(実際に長いようですが)、しかし驚いたのはそのスライドのストロークです、さすがにカービン弾を使用するだけあって長い長い・・・。

実射するとオートマグとは言っても弾はM1カービン等に使われる30口径のカービン弾ですし、50AEは勿論44マグよりもリコイルは少なかったです(357マグくらいでは無いかと思う)。しかし当てるのは難しかったです・・・シングルでもトリガーが結構重くて先に50AEを撃っている他の2人でも苦労していました。

元々、マグナム系は試し撃ち程度にしか考えていない2人なので30カービンも半分以上私が撃ってました。

 

他にもシグマやク−ガ−等も撃ってはみましたがマグナム系ばかり撃ってると面白味に欠けますね、しかしマグナムばかり撃って疲労の蓄積は他の2人より上のような気がします(特に右手親指が・・・)、しかし心残りはM629をファクトリーアモでダブルアクションで撃ち、更に連射したかった事です(実際にヤったら当分は右手親指が使い物にならなかった事でしょうが・・・)。

そしてようやく大量の弾を消費した頃にはもう6時くらいでした(しかしまだ終わりでは無い・・・)。

撤収後、私らの泊まっているホテルまで一旦もどりT隊長一家と近くで一緒に夕飯にしました。

予算の大半を弾代にと考えて飯の殆どをコンビニかファーストフードで済ましていた私らには初めてのアメリカらしい食事となりました。

ステーキにシュリンプとポテト、予想に反して量は殺人的では無かったのですが、デザートが凄かった・・・(汗)、一人前でもアイスが500ミリリットルは有りそうで・・・それがパイのようなモノで包まれその下にクリームも・・・、誰も完食できませんでした(私だけ辛うじて中のアイスだけは完食しましたが)。

まあとにかく食事を済ませT隊長一家と別れて前日行ったウェスタン・フロンティア・ビレッジへと向かう事に・・・。

日中の疲労の蓄積は有るもののM629が撃てなかった心残りと昨日のリベンジを兼ねて、いざ出陣です。

今度はM29AFのみで36発のコースにしました、8時をまわっていたせいか客も殆ど居なくて即レンジINとなります、2回目と言う事でレクチャーも無しで、排莢も自分でやるようにと・・・(手抜きですな)、さて結果ですがM29とは言え弱装弾ですし、日中にファクトリーアモの44マグや50AEを撃って来たせいも有ってリコイルにビビる事も無く面白いように当たりました。

結局、目標の300点を遥かに超えて416点のハイスコアでした・・・(出来過ぎです)。

記念撮影は勿論、エキスパート記念として44マグのキーホルダーと22LRの空薬莢を貰いました(笑)。

そして店内でS&Wのシャツや帽子等を買い、トドメを刺した右手親指の痛みもなんのその満足してホテルに帰るのでした(後日、右手親指の痛みが酷くなると露とも思わずに・・・)。

そして深夜3:30には出発のため早々に荷造りして寝ましたとさ・・・。

 

総括ですが 一日目は56発で72ドル

38口径 12発(弱装弾)

44口径 12発(弱装弾)

9mm  32発(弱装弾)

二日目は230発くらいで363ドル

9mm  20発くらい

357マグ 90発くらい

44マグ  36発

50AE  16発

30カービン 30発くらい

44口径  36発(弱装弾)

二日間で消費した弾数は400発以上、弾代は435ドルでした。

さすがに格安ツアーは強行軍です、今回のように射撃のみに目的を絞って割り切っていなければ予算・日程共に厳しい私は、こんな充実した旅行は出来なかった事でしょう。

画像協力:

T隊長のレポートはこちらから。

アミ−ゴ氏のレポートはこちらから。