WE-Tech M&P9のデチューン参考ページ

ここはWE-Tech M&P9にWivren製 プラスチック・スライドを組んだ場合に必要なデチューンの方法を提案しています。

※あくまで参考です、デチューンの方法も千差万別ですので、必ずしも完璧なデチューンの方法と言う訳では有りませんので、予め御了承ください。 

まず、何故にデチューンが必要なのかと言うと、通常、海外製のガスブロは重いアルミスライドを作動させるセッティングになっています。

このセッティングではアルミスライドに比べて、軽すぎる樹脂製スライドにはリコイルが強過ぎるのです(国内仕様と唱っているのもさほど変わりません)。

本来、樹脂スライドでの作動は想定していないガンに半ば無理やりに載せるようなものですから、それに合わせたセッティングに変更しなければ、必ず負担の掛かる部分が出ます。

この場合は変更したプラスチック・スライドに負担の掛かる可能性が一番高いのです。

せっかく買ったスライドで長く楽しみたいなら、デチューンする事をオススメします。


1. まずガスカットのタイミングを早める為、ブリーチを加工します。

レビューではリコイルスプリングを弱めるだけで済むような記述をしてしまいましたが、スプリングを弱めるだけだと、スライドの後退スピードが速まるだけで効果が低いので、ここではまずブリーチの加工をオススメする事にしました。

加工はブリーチのノッカーロックを解除する部分を延長します。

やり方は、人それぞれですが、私はプラリペアで盛って成型しました。この方が修正がしやすいとレースガン製作に造詣の深い某氏に聞いていたので試してみました。

ノーマルに比べて1センチほど延長しましたが、これくらいでも充分スライドストップが掛かるので、まだ延長する余裕は有りそうです(もっと摘めればガス効率も更にアップするでしょう)。

2. 次はリコイルスプリングです。

レビューでは純正のリコイルスプリングを3巻きほどカットしただけですが、結局はブリーチの加工に合わせて、マルイ純正のグロック18C用に交換しました。

手探り状態でノーマルスプリングをカットして調整するよりは、マルイのが手に入るなら、この方が確実です。

この状態で某カスタムパーツメーカーの人に初見で撃たせてみましたが、リコイルが軽るくて撃ちやすいと感想を頂きました。

取り敢えずは、この2点だけでもしておけばスライドの負担がかなり軽減出来ると思います(あくまで主観ですので保証は出来ませんが・・・)。


後はレビューにも書きましたが、アウターバレルの加工と注入バルブの交換です。

アウターバレルの加工はシューティングマッチに使う場合、レギュレーションで明記されている場合も有りますので、なるべくしておいたほうが良いでしょう(若干の軽量化にもなりますし)。

私はバレル根元下部に7mmほどの穴を空けてます。

ボール盤で空けましたが、無い人は棒ヤスリとかで空けといたほうが良いですよ(分解しないと見えないトコに空けるのですよ)。

 

それと注入バルブもノーマルではガスを満タンに入れてしまう可能性が有りますので、出来たらがWA系のバルブに交換したほうが良いでしょう。。

満タンにすると生ガスを吹いて、プラのパーツの消耗を速めてしまうので・・・。

取り敢えず、現状では以上です。

追加 :

M&P9用 プラスチック・アウターバレル

WE-Tech M&P9用の樹脂製スライドが発売され、所持にも、シューティングマッチの使用にも安心出来たと思います。

とは言え、マッチに使うとなると、亜鉛?の純正アウターバレルでは作動が今一つ重い感じがしますよね。

なので、作例としてマルイのG17のアウターをベースに作ってみました(さすがに動きがスムーズで、何より重さが全然違います)。

 

もちろん、そのまま使える訳では有りませんが、サイズが結構近いので削ったり、盛ったりしてカタチにしました。

 

加工手順としては、まずアウターのチャンバー部下部のヒレみたいな部分をM&Pのを参考に削ります。

次にプラリペアの"型取りくん"でM&Pのアウターのチャンバー部内側の型を採ります。

そしてG17の内側(主に上側面のアングル)にプラリペアを盛って、造った型を突っ込んで形を合わせます(ズレないようにテープ等で巻いて半日くらい置きます)。

乾いてからバリとかを取って問題無ければ、インナーバレルのアッセンブリーごとフレームに組んでみて動きをチェックしてみましょう。

 

動きに問題無ければ、次はアウター側面の加工です。

 

G17のアウターのチャンバー部の幅はM&Pのより、コンマ数ミリ太いので両側面を少しヤスリ等で削って合わせましょう(交互に削って、スライドに填めてチェックしながらです)。

 

アウター側面がすんだら、次は上面の加工です

ほとんど真っ平らのG17のアウター上面を台形に削って行く訳です、ココが一番面倒な箇所ですが削り過ぎないように少しづつ合わせて行って下さい(マズル側に向けても傾斜が有りますので、ここも忘れないようにしましょう)。

 

次はアウターのバレル部の加工です。

G17のほうが7ミリほど長いので、根元から1.5から2センチくらいのトコでカットして、カットしたバレルを更に6ミリくらいカットします、カット面を整えて繋ぎ直します(外径12ミリの真鍮パイプで繋ぐのが、比較的簡単です)。

私はホームセンターで買った外径12ミリのABSパイプを使いましたが、これは内径が8ミリ有りますので、内径を拡げる加工をしました(真鍮パイプは内径が11ミリのならカットしてバリ採りくらいで済むので簡単です)。

後は作動には関係無いですがインジケーターの穴を明けたり、削り面を耐水ペーパーで整えたり、塗装したりと仕上げすればおしまいです。

かなり大雑把な説明ですが、元々初心者には難しい加工なので、中級者以上の参考用としました。

あくまで作例です、加工は自己責任で御願いします。

 

また御意見・御指摘等が有りましたら補足するかも知れません。